子どもが怪我をしてしまったときは、怪我の種類や箇所によって受診する科が違ってきます。
一般的には・・・
- 擦り傷や切り傷なら「形成外科」
- 骨折やひびなら「整形外科」
- 頭を強く打ってしまった場合は「脳外科」
を受診するのがベストです。
また、子どもが顔に怪我をしてしまった場合は、怪我の種類を問わず「形成外科」を受診すれば適切な処置をしてもらえます。

また、顔の怪我は傷跡が残りやすいため、自宅でのケアがすごく大切!
うちの子どもは以前、鼻の下をパックリ割ってしまう怪我をしたことがあるのですが、次の3つのケアをすることでだいぶ目立たなくすることができました。
- かさぶたが取れるまでは、マスクか絆創膏で紫外線が直接当たらないようにする。
- かさぶたが取れたら、日中は日焼け止めクリームを塗る。
- 夜寝る前は、アットノンなどの傷跡改善薬を塗る。
紫外線対策を怠ると傷跡に色素が沈着し、黒ずんでしまうことがあるので要注意です。

目次
子どもが顔に怪我をしたら何科を受診すべきなのか?
顔に怪我をした場合、擦り傷や切り傷、打撲など、怪我の種類が何であれ、形成外科を受診するのが一番安心です。(ただし、頭を強く打ってしまった場合は脳外科を受診します)
形成外科は傷跡を残さないように治療するのが得意
形成外科は「体のかたちの異常を治療する診療科」なので、傷跡を残さない治療に最も長けています。
大きな擦り傷から縫ったほうが良いような怪我まで幅広く対応してくれるので、顔に怪我をした場合はまず形成外科を受診しましょう。
ただし問題が1つ。
形成外科を標榜している医院やクリニックって、実はかなり少ないんです。

休日や夜間に怪我をして救急で治療を受ける場合は、総合病院でも形成外科の先生がいないケースが多いです。(各科の医師が持ち回りで担当しているため)
内科の先生だと傷口を縫うことが出来なかったり、応急処置だけで帰されてしまうこともあります。
大学病院や日本赤十字病院など、比較的大きな病院なら「外科」の先生が常駐している可能性が高いので、大きい怪我の場合は一度電話で問い合わせてみることをおすすめします。
縫わない程度の傷なら皮膚科でも治療してくれる
皮膚科は「皮膚の病気を治療する診療科」なのですが、病気以外にも「やけど」や「怪我の治療」もしてくれます。
ただし、大きな怪我だと「形成外科」に回される可能性が高いので、明らかに縫ったほうがいいような怪我の場合は初めから形成外科を受診したほうが良いです。
皮膚科だけでなく、「美容皮膚科」も標榜している医院やクリニックだと傷跡を残さないための意識が高く、丁寧な処置や治療後のアドバイスが期待できます。
名前は似ているが、整形外科は顔の傷を治すのは苦手
形成外科と名前は似ているものの、整形外科は「身体の芯になる骨や関節、筋肉の損傷を治療する診療科」なので、顔の傷をきれいに治すことが得意ではありません。
基本的に整形外科でも傷の治療はしてくれますが、整形外科を掲げている医院やクリニックの中には、年配者の腰痛治療やリハビリに特化しているところも少なくありません。
そういった医院の場合は特に、怪我の治療が得意ではなかったり、傷跡が残らないようにする配慮が感じられないケースもあるので注意が必要です。

顔の傷は傷跡が残りやすいので、自宅でのケアが重要!
美容皮膚科で子どもの怪我を治療してもらった際、「傷跡を出来るだけ残さないための注意点」を先生から教えてもらったことがあるので、紹介しておきますね。
顔の傷跡を残さないためのポイント
- 軟膏はたっぷりめに塗り、絆創膏を貼って乾燥させない
乾燥すると傷口が開きやすくなり、結果的に治りも遅くなってしまいます。
傷口がふさがるまで軟膏はたっぷりめに塗っておきましょう。 - かさぶたが取れるまで、外に出るときはマスクをする
傷口が塞がって元の色に戻るまでは、極力紫外線を避けましょう。(傷口が紫外線に当たると黒ずんでしまいます。)
傷口がふさがるまで日焼け止めは塗れませんが、マスクに塗っておくと紫外線をカットしてくれます。 - かさぶたが取れたら日焼け止めを塗る
日焼け止めが塗れるタイミングは、かさぶたが取れて肌の色がピンク色になったとき。それまでは絆創膏でガードしましょう。
また、顔は体よりデリケートなため、日焼け止めの成分には注意が必要です。
界面活性剤を使っていないことはもちろん、できれば自然由来の成分で作られたものがベストです。
また、怪我の種類によっても跡の残りやすさが変わってきます。

傷跡に塗る日焼け止めクリームは慎重に選ぼう!
傷が完全に治るまでの間は紫外線の影響を受けやすい状態なので、この状態で紫外線を浴びると色素沈着が起こり、傷が再生した部分だけ黒ずんでしまいます。(傷の状況や体質によっては一生残ってしまうことも)
色素の沈着を防ぐには、傷が塞がってかさぶたが取れたら「日焼け止めクリーム」を塗っておくことが大切!
ただ、普段塗っているような日焼け止めを再生中の傷跡に塗ると、肌荒れを起こして炎症してしまうケースもあります。
そうならないためにも、傷跡に塗る日焼け止めは天然成分100%の肌に優しい製品を使うのが安心!
ただ、「天然成分100%のUVクリーム」って値段が結構高いんですよね。
それでも「傷が回復するまで」と割り切るなら、『ミネラルUVクリーム』という商品が成分的におすすめです。
ミネラルUVクリームは自然素材を100%使っており、界面活性剤を使っていないにも関わらずSPFが国内最強クラスの「50+PA++++」もあるので、実用性も十分!
石鹸で洗い流せるのも嬉しいポイントです。

石油系の界面活性剤を使っていないだけでなく、タール色素やシリコンも不使用なので安心できる。

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夜寝る前にアットノンを塗っておこう!
アットノンは小林製薬の外傷薬で、血流を改善して皮ふの新陳代謝を促し、傷跡を目立たなくする効果があります。
うちの子どもは傷跡がケロイド状になって盛り上がってしまったのですが、アットノンを塗り始めて6カ月くらい経過すると大分目立たなくなってきました。
傷跡改善の効果もさることながら、アットノンを塗っていることで少しだけ安心感が得られたのも大きかったですね。
傷の深さにもよると思いますが、少しずつ少しずつ目立たなくなってきます。
ちなみに、私が手にやけどをしたときもアットノンを塗ってみたのですが、こちらは1カ月ほどでほとんど目立たなくなってしまいました。アットノンすごい・・・。
アットノンはいつ塗っても大丈夫ですが、日中日焼け止めを塗っているなら、夜寝る前に塗るのがおすすめです。
寝初めの90分間は成長ホルモンが分泌されるため、修復効果のアップが期待できますしね!